2007年9月10日

稲刈りが始まりました

9月に入って、いよいよ稲刈りが始まりました。
先陣を切ったのは、千葉県香取市の椿農場です。9月第2週の後半、日本列島を台風9号が襲いました。椿さんは稲刈りの最中でしたが、ほとんど影響もなく、無事、稲刈りを終了させました。

 今年は、特に8月の強い日差しで、ところによっては高温被害も出ていますが、自然耕米は全くといってよいほど、影響はありませんでした。強い日差しからお米を守るため、籾殻が硬くなり、若干米粒が小さいという影響は出ましたが、食味には全く影響しませんでした。

 今年も、美味しい自然耕米が収穫できたと、今、籾摺り作業をしながら、椿さんはほっと胸をなでおろしているところです。

 栃木県大田原市の水口さんも、稲刈りを開始しました。何せ8町歩もの広大な田んぼの稲刈りです。10日間から2週間ほどかかります。こうして、間もなく、19年産の新米が出てきます。

 四季旬采館にも、椿さんを初めとして、新米がお目見えします。お楽しみに。

2007年8月10日

今、田んぼは、稲の出穂始まる

植物は花を咲かせて受粉し、実をつけます。春に花が咲いた桃、なし、ぶどうなどは、実が大きく育ち、実が熟してきています。

 お米を収穫する稲は、まさに今、開花と受粉の時期を迎えています。千葉県など早いところは、7月の後半から始まっていますが、8月の前半に開花する田んぼもかなりあります。

 写真は、栃木県もてぎのメダカのがっこう分校の田んぼで、8月5日に撮ったものです。稲は、開花と同時に受粉します。一般の植物は、雄しべと雌しべが別々で、風や蜂などの昆虫によって受粉しますが、稲は同じサヤの中に双方を持っていて、開花と同時に受粉するという、珍しい習性があるのです。

 白い花がつくのですが、開花は瞬時に行われるので、農家でもなかなかその瞬間を見ることはできないそうです。

 この開花の時期には、稲を痛めないように、草取りなどで田んぼには極力入らないようにしています。それだけ、稲の出穂は大切な現象なのですね。

 やがて穂が出揃うと、とうじゅく期間に入り、実りの秋を迎えます。今年の暑さは稲の生育によく、豊作が期待できます。

2007年8月10日

今、田んぼの生きものたちC ミズカマキリ発見

普通のカマキリは草原や畑にいますが、田んぼの中にもカマキリの仲間がいます。ミズカマキリです。

 山梨県の小淵沢近くで、有機農業を手がける大江さんの田んぼで、生きもの調査をしていたら、このミズカマキリがたくさん発見できました。

 除草剤や化学肥料を使った田んぼでは見ることができません。したがって、日本のほとんどの田んぼから姿を消してしまったのですが、こうした無農薬の有機栽培を続けている田んぼには、戻ってくるんですね。

 この田んぼには、他にコオイムシやマツモムシなど水生昆虫もたくさん泳いでいました。人間が環境に配慮した米づくりを心がけると、生きものたちはすぐ応えてくれるのです。

 こんな生態系豊かな田んぼをもっともっと広げたいものです。

2007年7月27日

今、田んぼの生きものたちB

栃木県大田原市の水口さんは、米づくりの名人ですが、生きものと一緒に仕事をするのがとても楽しいと、口癖のように言っています。とうとう、小川をつくり、生きものたちが自由に泳ぎまわれる水辺をつくってしまったのです。

 用水路を広げてつくった小川には、メダカを放ち、トンボのヤゴも入れてみました。するとどうでしょう、7月初めには、ホタルが飛び始めたのです。水口さんは「いやー、びっくりしました。まさか今年、ホタルが出るとは思いませんでしたよ」と、電話の向こうの声は、興奮気味でした。

 水辺にはマコモを植え、その隣には絵文字ならぬ稲文字で「メダカの田」と書いたのです。稲が育つごとにどんな文字になっていくか、楽しみです。

 写真は、その水辺で、アカガエルの赤ちゃんを、トウキョウダルマがパクリッと、くわえたところです。口の両脇に出ているのは、ひげではなく、アカガエルの両足なのです。残酷ではありますが、命をいただいて、子孫をつなげていく、これが自然の営みなのですね。

 こうしたたくさんの命に支えられて、稲は育っていくのです。一粒一粒、感謝しながらご飯を食べなくっちゃ。

2007年7月27日

今、田んぼの生きものたちA

7月初めに、もてぎの棚田で見つけた、羽化したばかりのオニヤンマです。トンボは早朝から脱皮し始め、太陽が昇ってきて羽が乾くまで、水面から10〜20センチほどの低いところで、じっとしています。

 この日は、新宿の保育園児たちが棚田にやってきて、すぐ目の前で見たものですから、子供たちは「これ本物?」といって、生きたトンボとはとても信じがたいといった様子でした。

 透き通るような羽、はっきりした黒と黄色の縞模様、くりくりした目元、どれをとってても、神秘的な美しさでした。その本物が、羽の乾くのをじっと待っている、、、、自然の営みがすぐそこにあったのです。

 田んぼの草取りなど、2時間ほど時間が過ぎて、どうなったかなとオニヤンマがいたところに行ってみると、もぬけの殻とはよく言ったもの、すでに姿はありませんでした。

 空を仰ぐと、シオカラトンボやノシメトンボが飛び交う中、時折、オニヤンマがすいすいとどこからともなくやってきます。悠然と飛ぶ姿は、トンボの王様です。

ホームページ制作はオールインターネット